北澤 美世子
非常勤/学童スタッフ
アクティ小日台
11年間、私立幼稚園や教育研究所で勤務してきました。一区切りして時間ができたときに、ちょうど「ベネッセの学童クラブ」のオープニングスタッフの募集が出ました。「小学生のこどもたちと過ごすこと」「立ち上げに関わること」にドキドキしながら応募。「企業、自治体、小学校が協力して立ち上げる新しい試み」「色々な年代、経歴の方と触れ合いながら創り上げていくこと」にも刺激を感じ、入社を決意しました。
学生の頃から、「毎日違って、楽しい職業は何だろう?」と考えていました。その結果、「人と接する職業がいい」と行き着きました。その中でも、小さいこどもたちと触れ合う毎日は、「季節を感じること」「人間の根源部分に関わること」ができます。それなら、「人生がもっと面白くなる」「毎日を真剣勝負で生きていける」と感じ、ずっとこどもたちのいる世界で働き続けています。
いろいろなこどもたちがいます。一人ひとり、育った環境や家庭が違っていて、さまざまな思いを抱えてやってきます。そんな中、私たちは、親でもなく、学校の先生でもない身近な大人です。だからこそ、いつだってリラックスできる存在でいることが大切だと考えています。ふっと漏らす本音や弱音を、しっかり受け止めること。なかなか言えない子もいます。それでも、常日頃アンテナを張っておくことで、いつもとは違うシグナルをキャッチできるようにしておく。思いっきり遊び込める場所であると同時に、「この場所があってよかった」と思える居場所であることを大切にしています。
はい。今までにも、藍染めや草木染めなどを行ってきました。人それぞれ、完成に向かうプロセスは違います。また、十人十色の作品ができあがります。それは、一人ひとりの個性が現れている証です。だから、めいっぱい喜びの感情で見届け、受け止めるようにしています。また、出来合いのものに頼らない、材料から作ることにもこだわることで、「ここでしかできない工作」「ゼロに近いところから生み出す体験」を実現しています。1つとして同じものはない、その子にしか決して描くことのできない、彩り豊かな作品の出来上がりです。
快い気持ちでいられる環境に、自分の身を置いていたいです。私にとって、それは「こどもたちといる世界」です。こどもたちの、まだ見えない未来を思うと、畏敬の感情が溢れてきます。まだまだ先がある、未完成のこの子たちは、明日はどうなっているのだろう…、と考えるだけでドキドキします。その子たちに求められるならば、無理のない範囲で、何でもやっていきたいです。「笑う門には福来る」という諺を体現したような、素敵な毎日を過ごしていきたいです。
この仕事は、「いつでも、寝て起きたらまた1に戻る」感覚です。「今日は積み木をここまで積み上げたから、明日はここから積もう」というのが大人の感覚。「毎日1から積みあげていく」のが、こどもとの生活の感覚です(わかりづらいですか?)。マンネリな毎日を望まない人、季節を敏感に感じたい人におすすめです。あと、いつまでも若くいられますよ!