大切にしたい想い
2025/07/24
2025年7月8日にNPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事 菅原裕子さんをお招きして、ベネッセの学童クラブの施設長・職員向けに「実践教室 子どものしつけのコーチング研修」を実施いただきました。
ベネッセの学童クラブでは、「保育の質を高める」ことを目指し、各専門家をお招きして学びを深めるための職員向けの研修を定期的に実施しております。本研修もその一環で開催し、ほぼすべての学童クラブや放課後事業の施設から、代表の職員が出席、受講いたしました。
「しつけ」とは、日常生活での行儀作法や生活慣習の型を身につけさせることですが、学童クラブや放課後の時間でも、集団生活の中でルールを守ることや、自分のことは自分でできるようになるための習慣づけは重要なことのひとつです。
今回の研修では、しつけの仕方ということよりも、「こどもの言動には、その子なりの善の理由がある」というこどもの気持ちに着目し、それを受け止めたうえで「具体的にどんな声かけをするのか」について、職員が日頃、実践の場で心がけていることなどを意見交換しながら進行いただきました。
集団で生活していると、「どうルールに沿って過ごしてもらうか」「問題行動がないようにするか」などと職員側目線での正しさを押し付けてしまいそうになることや、「自主性と言いながらの放任」となり、子どもたちにとって過ごしにくい場所となってしまうリスクがあります。
そういった思考にならないようにも、まずは子どもたちが何をするにもその子の「善の理由」があるということを受け止め、そのうえで、その言動が社会的・集団の場では認められることなのかという点で大人(先輩)として「ルールを教える」ことや「問う」ことで、こどもが自ら理解・判断できるようになるための具体的な声掛けの仕方を学びました。
<参加した職員の感想>
・こどもが自分を守るためのネガティブな行動や言動には肯定的な意図があること等、こどもへの声がけについてためになることが学べました。
・子どもたちそれぞれが、五感のうちどの感覚が優位かによりアプローチの仕方が異なるというのはこれまでも考えながらやっていましたが、どんな特徴があるのかというところまではわかっていなかったのでとても勉強になりました。
・物事の捉え方の特性に応じた声のかけ方やアプローチの仕方など、具体的な話が多く、現場で活かせる部分が大きかった。
今後も職員向けの研修を定期的に開催し、保育の質を高めていけたらと考えております。
なお、今後予定している下記研修は、ベネッセ学童クラブの職員ではないかたも無料でご参加いただけますので、ご興味があるかたはお気軽にご参加ください。
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今後開催予定の学童・放課後セミナー
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9/9(火)「放課後のこどもの声を聴き、実践に生かすには~基礎編~」
講師:新潟県立大学 植木信一先生
参加料無料/オンライン
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10/4(土)「あそび・まなびサポーター養成講座」
(共催:あそび庁)
参加費無料/定員30名
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By :学童事業部 研修担当