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大切にしたい想い

2021/06/28

(続)「学びの時間」に集中できるヒント

学童クラブの「学びの時間」に、こどもの集中が途切れてしまうきっかけは、いくつかあります。
例えば、学びの時間が30分間あるのに、10分ぐらいでさっと宿題を終らせて、「もうやることがないよ!」と時間が余ってしまい、集中力が続かなくなってしまうことがあります。

こんなとき、クラブでは簡単なものでいいので「学習につながるもの」や「簡単なドリル・教材」を準備したり、「学習系の図書」を配備しておくことを大切にしています。
自宅や学校から持参した学習が終わり、「終わったよ!」と教えてくれたときには、まずは「10分で宿題を終らせた」という点について、「おお、早く終わったんだね」という声掛けをして、頑張ったんだぞ!というこどもの気持ちをちゃんと意志表明してもらったあと、そのあとの20分も有効に使ってもらえるように声掛けをして、今後の学びに向かう力につなげていきます。

例えば、「じゃあ残りの●分はどうしようか?」という声掛けをして、こどもが自分で「取り組むこと」を決められるようにしていきます。「これやったら?」などと、つい大人がやることを勧めたくなってしまいますが、あくまで「自分で決める」ことを大切にします。
「宿題、見直そうかな」「もっときれいに書き直そうかな」「本を読もうかな」「あそこにあるドリルやってみる」「お友だちの様子を見てる」など、いろいろな希望が出ます。周りのお友だちに迷惑をかけず、本人がやりたいと思う学びであれば、大人はなんでも応援してあげたいと思います。
クラブ内には「自由に使える学習プリント」や「ちょっと背伸びする高学年向けの読み物」なども配置し、興味が湧くような環境設定もしながら、「こどもが自分で選択して、学んでいく」ことを応援します。

自分で行動することで、学びが「やらされている」という感覚がないので、「学びの時間」がより楽しいものになり、集中につながります。

By :学童事業部 田端