世代を超えた交流
2024/06/08
2024年5月18日(土)~5月19日(日)に岡山大学にて行われた「日本放課後学会 第1回研究大会」にて、(株)ベネッセスタイルケア こども・子育て支援カンパニー 学童事業部長の田端江津子が課題研究の発表を行いました。
第1回研究大会における課題研究のテーマは「子どもたちの放課後を科学するー放課後の様々な可能性を探るためにー」でした。
乳幼児保育や中高生の居場所作りなど、様々な観点から放課後に携わられている研究者の方々が発表をされているなか、
ベネッセの学童クラブにおける「放課後児童クラブと保育所および就学前家庭との交流による効果検証」をテーマに発表をさせていただきました。
今回は、保育所や就学前家庭と放課後児童クラブが連携することの効果と重要性について、データと実践を基に発表を行いました。
幼保小の連携は、多くの園や小学校が力を入れているテーマですが、卒園後にすぐに放課後児童クラブでの生活がはじまるこどもが増えている昨今、保育所や地域との放課後児童クラブの交流は、より重要になってくるのではないかと考えています。
その仮説をもとに、実際に「ベネッセの学童クラブ」では、保育所と放課後児童クラブとの交流と、地域に開いたクラブのイベントを実施し、子どもや保護者にとって「スムーズな小学校生活への移行」や「安心感」に繋がるサポートをしたいと、日々活動しています。
それらの効果を、放課後児童クラブ利用開始1日目から4日目までの子どもの様子を把握・集計し、検証しました。また、小学校の就学時点での保護者が抱える不安について、クラブの利用者にアンケート調査を行い、その内容も検証いたしました。
今回の発表では、実際にクラブが実施している交流例などもご紹介しました。ベネッセの学童クラブ以外の施設においても、地域との交流ができることに少しでもお役にたてたらと思っています。
発表後の質疑応答においては、参加者のみなさまからはご質問も多くいただき、今後の研究や実践につながる、多くの示唆をいただきました。
今後も丁寧に子どもと保護者に向き合いながら、クラブにおける保育の質を上げていきたいと感じました。
なお、今回の研究大会は岡山市での開催でしたが、首都圏の「ベネッセの学童クラブ」の施設長やエリアマネージャーも複数名参加させていただきました。研究大会では、課題研究以外にも自由研究発表など様々なプログラムも行われていたことから、全国の研究者・実践者のみなさまの活動から、日々の保育を超えた視座に触れ、学びを深めることができました。
ベネッセスタイルケアでは今後もスタッフの学びを深め、全国の学童・放課後に関わるみなさまと学びあう機会に積極的に参加してまいります。
※本研究大会での発表内容については、今後、「ベネッセの学童クラブ」主催の放課後セミナー等でご説明させていただく機会を設定する予定です。ご興味のある方は今後のお知らせをお待ちください。
By :本部:研修担当