体験を通しての幅広い学び
2021/07/21
ベネッセの学童クラブの、人気イベントの中に「ドキドキ理科体験」があります。
身近なものを使って、変化や現象を体験し、より探求心や物事への興味を拡げる活動です。
子どもたちがとても楽しみにしてくれるイベントですが、私たちが理科体験を企画するうえで、一つ大切にしていることがあります。
それは、こどもが「自分で再現」できるものを企画すること、です。なぜそれを大切にしているかというと、こどもがクラブで知ったことや学んだことを、ご自宅などで保護者のかたに説明したり、お友だちに説明したりすることで、自分の知識として定着することにつながると考えているためです。
受動的に「そうだったんだ」「なるほど」と感じることに加え、能動的に自ら再現して、「人に見せたり、伝えたりする」ことで、現象や意味をしっかり理解したり、より掘り下げようという意欲が生まれてきます。そのために、ベネッセの学童クラブで行う理科体験は、自分の家にあるようなものを利用してできるような内容にして、子どもたちにも「再現する」ことを促しています。
例えば「リング飛行機」はジャイロ効果を扱う体験ですが、「どうして飛ぶんだろう」「なんで??」という気持ちをクラブの活動の中で体験し、「そういうことがあるんだ」ということを受け止めます。それだけでも不思議で楽しいのですが、このリング飛行機は、家でも再現して作れるように、紙コップやクリップという身近なものだけで作る方法にしています。こどもが経験を活かして、ご自宅などでまた再現し、その内容を他の人に伝える練習ができたらと思っています。
保護者のかたには、こどもの話がちょっと理解しにくい場合でも、「そういうことね」と理解いただけるような解説をお渡ししています。ぜひ、こどもたちが家で一生懸命話してくれる内容を、「そうか」「なるほど!」と聴いてあげて、より力がつくようにサポートいただけたらと思います。
By :学童事業部 田端