「ヒーローはいつだってこどもたち」
その瞬間を
見逃さないこと。
そうなれるきっかけを
少しだけ演出すること。

小林 健一

施設長/正社員

文京区立本郷第三育成室

※2017年度時点情報

2008年、保育士として「ベネッセの保育園」に転職。その後7年勤務。主任経験を経て、学童事業の立ち上げ期の施設長として2015年に異動。現在に至る。

「プロフェッショナルな保育士」になるためにベネッセの保育園へ。
「卒園後の小学校生活を支援」するためにベネッセの学童クラブへ…。

施設長/正社員 小林 健一

「ベネッセの保育園」から、「ベネッセの学童クラブ」に異動した理由は?

「小学校の世界」「小学生の生活」に触れることで、保育士としての幅を広げたかったからです。また、これまでたくさんの年長の卒園に関わってきた中で、その先の姿が気になっていました。「保育園のときのように、一生懸命遊ぶだけではなく、勉強もある」「上には上がいて、6年生はとても大きい」など…、小学生になってから、たくさんの悩みにぶつかる姿を想像しました。そんな小学校生活を、いきいきのびのび楽しく過ごせるサポートをしてみたいと思いました。

「保育園」から「学童クラブ」へ異動し、感じた違いはありましたか?

とても大きな違いを感じました。こどもたち一人ひとりが、より「強い意志」と「それを表現する意欲や行動力」をもっていることです。それゆえに、「人の話を聞けないとき」「おふざけが過ぎるとき」、ときに「相手が傷つくような言葉を言ってしまうとき」などもあります。

「大きな違い」に直面したことで、保育に対する意識や行動に変化はありましたか?

大人主体で考えるのではなく、こどもたちの「強い思い」「やりたい気持ち」に寄り沿うことを、より意識するようになりました。そのために、「一生懸命に耳を傾けること」「とにかくこどもと同じ目線で接すること」を大切にしました。「とにかくいっしょに遊ぶ」「話を聞く」「約束を守る」「うそはつかない」「できないこと、できることを明確に伝える」…。互いに一人の人間として関係性をつくっていきました。まずはこどもたちの気持ちをしっかり受け止める。そのうえで、思いに応えるために自分にできることをやろうと思うようになりました。

「気持ちを受け止め、思いに応える」具体的なエピソードを教えてください。

特におおげさなエピソードはありません。日々の何気ない生活の中の至る所で、毎日生まれます。例えば、「野球盤」が流行っているときがありました。最初は、ただやっている状態。次第に「あーだった、こーだった」と声が張り上がり、熱気が増していきます。そのときに、「紙と鉛筆で履歴をとること」をヒントとして伝えました。すると、最初は「スコアをつける」だけだったのが、次第に「勝敗表、ホームラン記録をつける」など、こどもたち自身で遊びがどんどんと広がっていったのです。こどもは、自分たちで準備して、自分たちで創って遊ぶことが、何よりも楽しい。だから僕たちスタッフは、あえて「少しだけのヒントや声かけ」を大切にしています。あとは、こどもたち自身が考えて、広げていくものだから。それが、ほとんどのことを大人が準備していた保育園との大きな違いでもあります。

改めて、「学童クラブ」で働くために、大切なことは何だと思いますか?

何か特別、すごいことが必要なわけではありません。むしろ逆に、自分がこどもたちにすごいと思われるような場面はつくってはいけないとすら感じています。大切なことは、「こどもたちが、今、この瞬間に興味を持っていることを見過ごさないこと」、それを受け止め、「こどもたちが本当に満足する瞬間・ヒーローになれる瞬間」を演出することだと思います。日々の何気ない生活や、一見他愛もない会話に、誠実に向き合えることが大切です。その中に、こどもたちを成長に導くヒントがたくさん詰まっていますから。

これからの目標を教えてください。

今はまだ修行中。自分の力不足を痛感する毎日です。自分がこどもたちにできることを提供し続けることを通して、こどもたち、保護者の方々、近隣の方々、いっしょに働くスタッフたちに、より信頼してもらえる存在になりたいです。多くの人から頼られる、オーラのある保育士をめざします。